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川島雄三監督が、古巣の松竹から日活に移って最初に手がけた作品。アンドレ・ルッサンの戯曲「あかんぼ頌」から着想を得、膨大なセリフの応酬、個性的なキャラクター、はずむようなテンポと、川島らしいタッチで描いた風刺コメディ。人口問題に危機を感じた政府が「受胎調整」案を打ち出すが、その直後から、提案した張本人である厚生大臣一家に次々とベビー誕生のニュースが。 川島監督と言えば「幕末太陽傳」が有名だが、そこに至るまでの日活での監督作品における、まさに水を得た魚のごとき快作群は改めて評価されるべきだろう。とりわけこの「愛のお荷物」は、産めや増やせやのベビーブームを逆説的に皮肉った作品。少子高齢化が問題とされている現代の視点で見た場合、そのブラックな視点に思わず口元がゆるむこと確実。出演俳優の中では、厚生大臣(山村聰)の秘書を演じる北原三枝が、粋なキャリアガール姿を披露。(斉藤守彦)
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